でっきぶらし(News Paper)

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276号(2024年02月)10ページ

スポットガイド 12月18日 ジャガー

 クリスマスイブのイブのイブのイブの・・12月月18日、猛獣館3階でジャガーのZOOスポットガイドを実施しました。現在、当園にいるジャガーは、雄の卯月小助(うづきこすけ)と雌の小梅(こうめ)です。当日はとてもヒヤヒヤしていました。と言うのも・・。

 当園のジャガー舎の見どころは、間近で見ることができることです。外の展示場は、擬木があり動物がフェンスの上に登ったり、休んでいる姿などを観覧通路の上や下からご覧いただけます。しかし、唯一無二の恐ろしいこととして、フェンスの上から観覧通路に、おしっこ・うんち・砂・水(ジャガーがプールに入ったあとのブルブル)、吐き戻しなど、バラエティに富んだものが落ちてくる可能性があります。「ヒャー!」と声が出そうな落下物はいつ落ちてくるかわかりません。お部屋に戻る1時間前までなかったのに、再び見にいったらうんちの落下物を発見なんてこともあります。現在、落下物対策として天井の一部にシートを設置していますが、油断は禁物です。そこでジャガー舎の前に的中率は低いですが「ジャガーのうんち落下予報!」を掲示しました。これは、飼育員が当日のジャガーの様子・残った餌の量や前日の餌の内容を見て、まさしく直観も含めて「ぼちぼち 出ます!」「朝スッキリ 出ました」「心配です 」の3種類の予報にわけて掲示しています。特に小助くんは、お腹が緩いため、朝寝室にうんちがないと「心配です 」になります。前日の餌の内容によっても予報は変わり、通常与えている馬のお肉ですと(他の肉食動物の研究を参考として)およそ24時間で消化され、うんちとなります。それがと体(動物の肉を毛や皮、骨がついたままの状態)を与えると48時間後や96時間後にも消化管に滞留している場合もありゆっくり消化されるといわれています。最近は骨付きの鹿肉も定期的に与えていて、翌日は、いつもより硬いうんちとなります。

 当日は、ジャガーの生態、国内の飼育状況やネコ科の特徴を中心にお話しさせていただきました。みなさま、上からの落下物にお気をつけのうえ、たくましく生きているジャガーの姿をご覧になってください。

中根 建宜

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