でっきぶらし(News Paper)

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51号(1986年05月)1ページ

新着動物アホロートル

テレビ番組で一躍スターとなったアホロートルが、仲間入りしました。
ふつう有尾類(イモリやサンショウウオの仲間)は、外鰓を持ち水中生活をする幼生期を経て、四肢が発達し外鰓がなくなって変態を終えてから成熟します。
ところが、北アメリカに生息するトラフサンショウウオの仲間の中には、変態をせずに一生水中で生活し、外鰓やひれ状の尾など幼生の形態を残したままで体が大きくなり、成熟して卵を産むことができるようになったものがいます。このような現象を「幼形成熟」といい、トラフサンショウウオの仲間の幼形成熟したものを総称してアホロートルと呼んでいます。
今度来園したものは、メキシコサラマンダーの白変種で、体全体は白色をしていますが、目は黒色をしています。興奮しあばれたりするとピンク色を帯びてきます。三対の外鰓はたくさんの細枝が生え、赤色をしています。
オスは肛門部がふくらんでいるのですぐに判別できます。餌は、イトミミズを与えており、飼育槽の水温は十五〜二十度になるように調整しています。
来園した個体は淡島マリンパークで繁殖したものです。数?御覧下さいネ。

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