でっきぶらし(News Paper)

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51号(1986年05月)15ページ

レンズから見た動物達「にっくきヒオドシジュケイ」

素晴らしいシャッターチャンスには、カメラがない時に出会うものです。ひょっとしてと思って急いでカメラを取りにいっても、悔しい思いをするのが常。「クソォ・・・」
ヒオドシジュケイの雄は、春の恋も季節のなると、喉のところから青い肉だれを出し、頭部からは二本の水色の飾り羽根をピンと立て、雌にディスプレイします。
その美しい様子を何としてもカメラに収めたいと、何度も挑戦しているのですが、カメラを持っている時に限ってしません。フラれ続けて、もう足掛け四年にもなります。
このディスプレイを撮るチャンスの短さ、今年もまたまたフラれ、雄が再び恋心を抱く来年の春まで待つしかなくなりました。
来年、来年こそ“モノ”にするぞなんてことばかりいってると、何だか鬼ではなくて、ヒオドシジュケイに笑われてしまいそうな気がしますが・・・。
(鈴木和明)

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