136号(2000年07月)7ページ
シシオザルのメスとシロガオサキのオス 京都へ
オナガザルの仲間であるシシオザルは、ワシントン条約で付表1に指定されている希少種です。日本では、大阪の天王寺動物園が飼育されているシシオザルの血統登録を担当しており、この種の繁殖のため、調整を行っています。
当園には、お父さん、お母さん、そしてメス1、♂2の計5頭のシシオザルを飼育したところ、「繁殖を図るために、京都市動物園にメスを貸してほしい」 と連絡が入り、娘(名前:ランラン)を貸し出すことになりました。今までにこうした形でオスの子をアドベンチャーワールドに、そしてメスを仙台市八木山動物公園に貸し出し、八木山で1頭繁殖しています。
また、京都市動物園から「シロガオサキのオスも貸してほしい」と申し出があり、当園ではオマキザルの仲間であるシロガオサキも順調に繁殖しているので、2種類のサルを貸し出すことにしました。 8月18日朝、2頭一緒に京都へ旅立ちました。新天地に慣れて、お父さん、お母さんになってほしいものです。