でっきぶらし(News Paper)

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89号(1992年09月)1ページ

キリンの女の子が仲間入り!!

 去る11月4日、日本平動物園にキリンの女の子がやって来ました。名前は「イク」と言います。平成3年9月1日生まれですから1才と少しで、まだまだ幼い子供です。生まれは神戸の王子動物園です。イクも含めて日本平動物園にいるキリンはすべてマサイキリンという種類です。
 イクは今身長が約3メートル。今年1月にやって来た、4才になるメスの「キッコ」が約4メートルですから2頭が並ぶとまるで親子のように見えます。実際に、キッコは血のつながりのないイクの面倒をよく見ています。見ず知らずの場所へ来て不安がっているイクに寄り沿ってやり、かばうような仕草を見せます。そんなキッコにイクもなついて一緒にいると安心しているようです。野生のキリンは群をなして生活しますが、その生活の一端をかいま見たように思いました。本能的にグループ内の幼い仲間を助けなければと思うのでしょう。
 日本平動物園生まれのオスの「シロウ」も、はじめはイクを見て少しとまどっていたようでしたが、すぐに仲間として認めたようで、無事うまくやっていけそうです。
 イクは毎日少しずつ新しい生活に慣れていっています。これで日本平動物園のキリンは、オス1頭、メス2頭になりました。今後はできるだけ早く新しい仲間が「誕生」してくれることを期待しています。
 みなさん、動物園へ遊びに来られた折にはぜひイクちゃんに暖かい声をかけてあげて下さい。

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