でっきぶらし(News Paper)

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90号(1992年11月)3ページ

サルのケンカ

 干支はトリに代わっても、私達に話題を提供する王様はなんたってサルです。泣くわ、わめくわ、騒ぐわ、かしましいことこの上なしのこの動物は、人間臭さがぷんぷんとしています。
 ひと言で言い表すならば、非常にケンカ好きな生き物です。言い換えれば、社会性がとても強いのです。
 独りぼっちにさせてしまうと、神経がやられてしまうのがけっこういます。目がうつろになって、自分のウンチを食べたり、あるいは食毛したり、もっとひどくなると自分の腕や脚に咬みついたりもします。
 そんなに独りぼっちが辛いのなら、仲間をもっと大事にすればいいものを、と思ってしまいますが、そうはいかぬところに面白さがあると言うか、哀しさがあると言うか…。
 現在、サルの飼育種類は二十五種。この内でトラブル歴がないのを探すほうが大変です。これまでにたいていの種は一度や二度と悶着を起こしています。

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