でっきぶらし(News Paper)

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107号(1995年09月)2ページ

ブチクスクスに赤ちゃん誕生

 ブチクスクスに待望の赤ちゃんが誕生しました。ブチクスクスは有袋目の仲間で、昨年十月にパプアニューギニアより静岡市に友好親善大使としてオス1頭、メス1頭がやってきました。
 オスには、ピジン語で友達という意味の「ポロ」という名前が付いていました。静岡市でパプアニューギニア祭が十一月に開催され、そこで彼らは公開されたのです。
 パプアニューギニア祭の中でメスの名前をつけてもうことにし、いろいろと考えられて、決まった名前は「パロ」となりました。
 やってきた当初は、パロは気が強く、ポロが自分の前をウロウロすると、威嚇したり、時には腰部を咬んだりして、一時ポロを入院させたりもしました。その後、ポロの傷がなおったのち展示室内の枝を多くし、逃げ場をふやして再度ポロとパロの同居を始めました。最初は、やはりパロはポロと出会うとやや逃げ腰でしたが、徐々にポロの威嚇もなくなり、平穏な状態となってゆきました。
 七月のある日、袋にややふくらみが見られるようになり、八月に子がいるのが確認できました。その後、子の体に薄い斑点がみられ、どうやらオスのように思われます。(ブチクスクスでは、体に斑点があるのはオスのみです。)
 この子に対して静岡市長より「ピロ」という名前がつけられました。徐々に袋より外にでている時間が長くなっていますので、夜行性動物館で「ピロ」に会えると思います。

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