でっきぶらし(News Paper)

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97号(1994年01月)1ページ

動物園も十年ぶりに雪化粧

2月12日、全国的に荒れ模様となり、あちらこちらで大雪に見舞われ、飛行機は欠航、電車は立往生となり、交通機関はマヒ状態となりました。
そんな中、雪とは無縁と思われていたこの静岡も、久しぶりに少しばかりの銀世界となりました。各動物の担当者も、動物達が風邪などひいてはいけないと、早々に獣舎に入れ、暖房のチェックなど気を使っていました。
翌日、朝日が昇り、芝生や、獣舎の屋根に積もった雪がキラキラ輝き、いつもと違った風景が見られました。
八時半を回る頃から順に、動物質が寝室から放飼場へと移されてゆきました。シュートがあけられ、「ありゃ、いつもの風景と違う」と一瞬、ライオンのオスはたじろいだとか、メスは富士サファリ生まれで、雪も見慣れているせいか、すんなりでていったそうです。
キリンの放飼場では、床面がアイスバーン状態になっており、キリンが外にでて走ろうとしたところ、滑りそうになり、担当者は肝を冷やしたとか、まあ事故にならずにすんでほっとしています。
当日はちょうど日曜日にあたっていて来園者が多くいらしていました。管理課の方では、道路の凍結や、園内の観客通路の凍結があった為、皆様が事故にあわないように、朝から総出で作業をしていました。雪国の人達から見たら、こんなことであわてていると、笑われてしまうかもしれませんが、その一日は、日頃使わない神経を使った気がしました。

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