100号(1994年07月)1ページ
「でっきぶらし」百号記念特集
「でっきぶらし」百号、こつこつ書き続けて気がつけばの感じです。何事も飽きずにやれば、それなりの足跡が残るものです。
十二年以上に渡って動物のあれやこれやを書いてきて、一貫したものがあったろうかと考える時、それはやはり新しい生命をどうするかの悩み、苦しみ、やるせなさ、切なさに比重が高まっていたように思います。
人工哺育(育雛)にするかしないか、したらしたで、親に任せたら任せたで、どちらを選択しても常に不安と焦燥はついて回っていました。生命と関わっている限り、それは今後もついて回るでしょう。
こんな風にこうすれば百%大丈夫との方程式はないのです。暗中模索しつつ、とにかく精一杯生命を護ろう、そんなことの繰り返しでした。
そうした切なさを胸に秘めて特集したのが第四号の「ぐうたらママワースト10」です。かれこれ十二年前の話、もう一度振り返りながら人工哺育に関わった悲喜こもごもをまとめてゆきましょう。