でっきぶらし(News Paper)

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60号(1987年11月)8ページ

動物の食べ物 第9回 夜行性動物館その2

 ねりえを主食としたもうひとつの動物、ハリネズミ。我が身を防御する時に体を丸めたりするのは、何処となくアルマジロに似ています。が、縁は全くなし。アルマジロは貧歯目に属するのに対し、ハリネズミは食虫目の仲間です。 生息圏は広く、ヨーロッパからアジア大陸のかなりの部分に分布しています。ところによっては喰われる受難、彼らを御馳走にしているところもあるようです。
 一見、体も小さく、かつおとなしい顔付きには動物食のイメージはありません。ですが食性を探ってゆくとびっくり仰天。ミミズ等の無脊椎動物だけでなく、カエル、ヘビ、ネズミ、小鳥までも食べるのです。動作は思ったよりも俊敏と聞いていましたが、捕食される動物をみていると充分に納得がいきます。 前担当者の「餌はねりえだけじゃないよ。たまにはヒヨコも与えていたよ。」との説明にも充分に納得がいきました。
 飼い馴らせばかわいいペットになるそうですが、彼らの食生活から推し計ると意外な気もします。もっとも、幼児動物教室に使われたこともあるのですから、その通りなのでしょう。

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