でっきぶらし(News Paper)

一覧へ戻る

31号の2ページへ »

31号(1983年01月)1ページ

おかしと虫歯

動物園特有な病気として、“月曜病”があります。この名の由来は、日曜日及び祝日の来園者が多い日に、サル等がお菓子を食べ過ぎ、翌日こちらで用意した餌を食べなくなり、お腹をこわしてしまうことから名付けられました。
予防の為に、動物園では獣舎の前に、かならず“エサをあげないで下さい”という看板をおいてあります。それでもこの看板が目に入らないのか、お菓子を与えているお客さんを多くみかけるので、そのつど注意しています。最近では、道徳教育のおかげか、子供達には少なく、親が子供に注意されている場面もときには見られます。
サル達が“月曜病”になるのはもちろんこまりますが、それ以上にこまるのは、虫歯です。動物達は、毎日人間のように歯をみがく事はしません。又、お菓子は特に虫歯になりやすいのです。
虫歯になると、餌を十分に咬むことができなくなり、だんだん胃に負担がかかり、消化不良になります。そして、抵抗力がなくなり、病気にかかりやすくなって、死亡してしまいます。このような報告が、多くの園館からも発表されています。
動物は可愛いものです。これからは、動物達にお菓子を与えないようにお願いしたいものです。

31号の2ページへ »

一覧へ戻る

ページの先頭へ