でっきぶらし(News Paper)

一覧へ戻る

« 33号の5ページへ33号の7ページへ »

33号(1983年05月)6ページ

動物病院だより

4月27日に、新しく熱帯鳥類館・夜行性動物館がオープンしました。天候などのため工事が遅れ、予定通りの開館があやぶまれていましたが、なんとか4月27日のオープンにこぎつけることができました。
このオープンに際し、病院も4月下旬は、バタバタしていました。4月21日には、病院に一時収容していた鳥達と、旧夜行性動物館から動物の移動を行ないました。捕える時にけがをさせないよう慎重に行ない、無事に新しい獣舎に入居させることができました。そして、翌日からは着々と新しい動物達が来園してきました。普通、新しく入れた動物は、大体病院で1週間から10日ぐらい検疫を行ないます。採食、排便、その他動作に異常はないか?糞便検査を行ない、寄生虫、病原性菌の保有はないか調べて、“問題なし”となると始めて皆さんが御覧になっている獣舎に移します。そうしないと、もしその動物が病気であったなら、今まで飼育していた動物達に病気がうつってしまう危険性があるのです。
でも、今回は新しく各々個室に展示すること、またはやく環境になれさせたいこともあって、新熱帯鳥類館、夜行性動物館で検疫を行ないました。夜行性動物館では、フェネックス、ハリネズミ、ココノオビアルマジロ、フルーツコウモリ、スナネズミが仲間入りしました。熱帯鳥類館では、ペルーイワドリ、アオショウビン、オオオオハシ、ソウシチョウ、コウカンチョウ、セスジキノジコ、ハマシギ、チュウシャクシギといった鳥達が仲間入りしました。新熱帯鳥類館に展示する際に、個体識別できるように、鳥達の足に赤、青、黄などの足輪をつけましたので、見学する時、注意して御覧下さい。
これからは、動物達の繁殖期をむかえます。昨年は、繁殖が少なかったので、今年は特に鳥の繁殖に期待したいと思っています。
(八木智子)

« 33号の5ページへ33号の7ページへ »

一覧へ戻る

ページの先頭へ