でっきぶらし(News Paper)

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34号(1983年08月)3ページ

熱帯鳥類館・夜行性動物館 4月27日に開館 夜行性動物館

新夜行性動物館は、面積374?uで展示室を以前の8部屋から14部屋とふやし、各展示室の面積も今までよりも広くなっています。特に内装に力を入れ、擬岩、擬木を多くとり入れています。そして擬木の一部に穴をあけ、天然木をさしこめるようにし、いつでも取り換えできるようにくふうしました。
館内は、以前よりも明るく、低い位置からでも動物がみられるようになっています。各展示室内には、白熱灯、赤外灯、健康灯が前上部に取付けられ、自動的に切り換わるようにタイマーが設置してあります。
館内に入ると、まず森林の中で群がっているフルーツコウモリが見られます。この展示室が、1番広く、飛ぶ姿をみることができるかもしれません。
アオバズク、スナネズミに続いて、ココノオビアルマジロの展示室があります。フェネックの展示室同様、足裏が床ですれないように砂を敷いてあります。
ヨーロッパカワウソの展示室では、泳いでいる姿が御覧いただけるように前面に池を設けてあります。
その横には、毛が針に変化したアフリカタテガミヤマアラシがいます。針をひろげた動作は、見ごたえがあり、ガラスがあることをうっかり忘れてしまうでしょう。
ムササビの展示室は、擬木で巣穴をつくり、天然木と組みあわせて林のイメージを出そうとくふうしました。御覧になっていかがでしょうか?他にキンカジュー、西安市動物園より寄贈されたベンガルヤマネコ、ハクビシン、ワシミミズクなどが飼育展示されています。
以上のように、各展示室は、各々の動物の特窒ェ出せるように内装等をくふうしてあります。また新しい設備として、飼育職員専用道路、観客通路、及び獣舎の換気を考えた吸排設備があります。そして冬の観客通路の暖房の維持の為、出入口は自動扉にしました。
旧夜行性動物館では、キンカジューとインドオオコウモリの繁殖をみたにすぎませんでした。新夜行性動物館では、擬木で巣穴をつくり、動物が落ちつける場所を設けたところ、よく利用してくれているようです。また、健康を維持するためにすでに御説明したように健康灯をとりつけてあります。今後は数?とも1頭でも多くの赤ちゃんを皆様に御覧いただけるよう内容充実をはかってゆきたいと思っています。
皆さん、闇の世界をお楽しみ下さい。 [担当:川村敏朗]

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