でっきぶらし(News Paper)

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35号(1983年10月)1ページ

保護動物の赤ちゃん

毎年、多くの野生動物が保護収容されてきます。その中には、生まれてまもない赤ちゃんも多くあり、“親がいなかったもので”という理由でもってきてしまうケースもあります。そのままにしておけばかならず親が近くにおり、面倒を見るのに・・・。
これまでに、一番多く保護収容され、人工哺育した動物はハクビシンで、毎年のようにしています。その為、いつでも動物病院にはハクビシンがいなくなった事はありません。人工哺育され、成長したハクビシンは、今では全国各地の多くの動物園に寄贈されています。
他に、タヌキ、ノウサギ、キツネ、ムササビの赤ちゃんなどがあります。ムササビは最近ではほとんど見られなくなりましたが、10年ぐらい前にはつづけて保護され、万年筆のゴムのスポイトを注射器に取り付けて、乳首がわりに使用した事もあります。
このように、動物の赤ちゃんが持ちこまれるたびに、人工哺育をしていますが、動物園でする場合と、飼育課員が家に持ち帰ってする場合があります。
これからは、野山で巣穴の中で赤ちゃんを見つけても、つかまえたりしないで、そっとしておいてやって下さい。

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