でっきぶらし(News Paper)

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41号(1984年10月)2ページ

爬虫類館10年 その2

 先月号では、爬虫類館が開館して以来10年間飼育してきたもの、あるいは過去に飼育していたものについてお話ししました。今月号では、一歩中に入って、飼育の苦労や今までにおこったできごとについてお話ししたいと思います。

 輝く陽を受けていっぱいに広がる視界に、駿河湾一帯から静岡市街地が飛び込んできます。そよ風に吹かれながら、それらの景色を眺めれば命を洗われそうです。それほどすがすがしい気分に浸らせてくれます。更に反対方向に眼をやれば、静岡を象窒キる富士山が雲間に浮かび上がって・・・
 動物園と関係のない話ではありません。ワニやヘビ、カメ、トカゲ、それら爬虫類の展示場から展望台へ出た時の眺望を語るとこうなるのです。爬虫類館へ何度か訪れ、展望台でしばらく休憩されたことのある方なら、先ほどの形容が決して大仰でないことがわかって貰えると思います。
 私自身にとっても、爬虫類館をただ訪れるだけでなく、遥かな水平線から街の息吹きを感じさせる景色を眺めることも、楽しみのひとつにしています。肉親や知人、友人の訪問があった時も、ここへ招くのを忘れないようにしています。素晴らしいものを独り占めするようでもったいない気がするからです。

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