でっきぶらし(News Paper)

一覧へ戻る

« 41号の7ページへ41号の9ページへ »

41号(1984年10月)8ページ

爬虫類館10年 その2 差し餌のこつ(トカゲ類)

 飼育係の仕事とは、書いて字のごとく食べさせ育てること。食を司ることです。食べてくれない時の嘆きだけは、どの飼育係にも共通します。口にこそ出さなくても大きな悲鳴をあげています。哺乳類なら目新しい餌を持って来て関心を引き、鳥類なら少々嘴をこじあけるようにして差し餌、そして爬虫類なら・・・。
 そっと体をなでて自然に口を開くのを待ってバナナをさっと入れたり、ちょっぴりかかかって怒らせて口を開けたところへピンクマウスを口の中へさっと入れたり。「意外とこれで食べる。」とは担当者の弁でした。
 今までに私の知る限りでは、マツカサトカゲやアオジタトカゲ等の中型のトカゲ類が、これでけっこう命を長らえたようです。

« 41号の7ページへ41号の9ページへ »

一覧へ戻る

ページの先頭へ