でっきぶらし(News Paper)

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41号(1984年10月)11ページ

爬虫類館10年 その2 獣医の自慢(化膿しやすいトカゲ類)

 10年前に遡って、獣医日誌を調べてみると、体のどこそこが化膿した、膿瘍ができたので排膿した、そんな記載箇所が随所に出てきます。ヘビ類もけっこうあったものの、総体的にはトカゲ類のほうが多かったようです。
 それらの半数以上は、一時的に治っても再発したり、そのまま衰弱して死に至っているのが現状です。そんな中で獣医は、あれだけはうまく治った、我ながらうまく治療したと自慢したことがあります。昭和55年のオオヨロイトカゲの治療です。赤く腫れてしまった手、もうダメだと思ったこともあったそうですが、根気よく治療した結果、予想以上にきれいに治療。滅多にないそう快な気分を味わえたと言うことでした。このクリーンヒット、後々の爬虫類の治療に多少の自信になったかどうか。「最初は、臓器の位置さえもはっきりつかめなかった。」とは獣医の弁でした。

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