でっきぶらし(News Paper)

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43号(1985年02月)1ページ

ペンギン

 陸上をヨチヨチ歩くペンギンは、動物園の人気者。ペンギンというと南極にいるイメージがありますが、世界に約15種いるうち南極にいるのはエンペラーとアデリーの2種です。他はガラパコス島つまりほぼ赤道に至る南アメリカの海岸、南アフリカ、南オーストラリア、ニュージーランドに生息しています。
 ペンギンは、コロニー(集団営巣地)をつくり、繁殖します。一雄一雌制でその結びつきは長年にわたるようです。抱卵は33〜64日間ほどで、雄雌協力して行ないます。抱卵している間は、絶食なのです。
 ひなは、灰色かベージュの綿羽で被われています。ひなは親の口の中に口ばしをつっこみ、口うつしで半消化の小魚やエビをもらって大きくなります。動物園では時々私達の手でひなを育てることがあります。この場合、魚を細かくたたいて注射器に入れ、ひなの口に中に流しこむ方法を行なっています。当園にはこうして大きくなったフンボルトペンギンにロッキー君がいます。ロッキーも一応ペアリングしたのですが、抱卵があまりうまくないので、なかなか父親にはなれません。ペンギン池の前を通ったら「ロッキー」と名前を呼んでみて下さい。そばへ来るかもしれません。

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