でっきぶらし(News Paper)

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44号(1985年03月)1ページ

アシカ

 水族館などでいろいろな芸を見せてくれる人気者のアシカ。アシカは水中生活に適するように手足がヒレの形をし、体は紡錘形となっており、タコや小魚などを食べています。
 アシカは御存知のように、ハーレムをつくります。ハーレムは雄一頭に対し、雌が十五頭ぐらいいると言われています。生まれたばかりの子供は、体長七十センチほどで、全身が濃褐色をしています。生まれてすぐには泳げず、生後十日目ぐらいから水に入り、母親のもので水泳訓練をうけます。
アシカは哺乳類ですネ。では乳首はどこにあるでしょう。乳首は下腹に二対あります。子が乳をほしがると、母親は子の横にねそべって乳首に吸いつきやすい姿勢をします。
 生まれて半年たった頃が離乳時期です。動物園では、この時期になるとプールの中に金魚やドジョウ、コイなどを入れます。子供は遊びが大好きですから、魚を追いかけ、そのうち食べてしまいます。そうなればこっちのもの。生きた魚から徐々に他のアシカが食べている冷凍のアジやサバに変えてゆきます。当園では太郎、三郎、エルがこうやって大きくなりました。
 カリフォルニアアシカの出産時期は五〜六月です。今年は、どうでしょうか?

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