でっきぶらし(News Paper)

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44号(1985年03月)6ページ

涙を飲んだ動物たちへの仲間入りは【ココノオビアルマジロ】

 テレビの動物漫画によく出てくる動物のひとつです。よろいをかぶったような体が、危険を感じるとくるっと丸くなってしまう、そんな仕草が何とも面白いからでしょう。
このアルマジロがまず出産したのは、一昨年の四月。来園してから間もなくでした。私たちの言う“持ち込み”です。つまり妊娠していた状態で来園した訳です。これは四頭産みながらも、全て死産でした。
 続いて、昨年の四月一日に、やはり四頭出産しました。一応元気でいた二頭が人工哺育されたのですが、出産の際頭部にかなりの衝撃を受けていたようで二頭共翌々日にあえなく死亡。
 これだけなら、来年に、来年こそ、と希望をつなげたのですが、産後どうも調子のすっきりしないメスは、そのまま回復することもなく約一ヶ月後にこれまた死亡。結局、親子もろともの形になってしまいました。
 これが、その後に“仲間入り”した、最たるものです。

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