でっきぶらし(News Paper)

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46号(1985年07月)1ページ

ダチョウ

 ダチョウは、現存する鳥類の中で最も大きく、背丈は2.4〜2.7メートルほどあり、体重も大きいもので155キロくらいあります。
 雄は黒い羽毛で翼と尾が白く、雌は褐色をしています。繁殖期になると、1羽の雄と数羽の雌からなる小グループで生活していることが多いようです。巣は、ただ地面にくぼみをつけただけのもので、雄と雌で堀り、直径3メートルに達することもあります。巣には平均して20個ほどの卵があります。1個の大きさは約1.4キロです。当園でも開園以来初めて今年産卵がみられ、最も重かったのは1.6キロありました。
 抱卵は、夜の間は雄がやり、日中は雌たちが交替しあって行ないますが、雌はあまり熱心には抱かないようです。抱卵は42〜45日ぐらいです。動物園では孵卵器を使い、人工孵化を行なうことがありますが、ダチョウの人工孵化を初めて行なったところは、浜松市動物園です。普通、孵卵温度は37.8℃ぐらいにセットしますが、ダチョウの場合36℃台で行なっているようです。
 当園では今のところまだ有精卵がとれていませんが、来年は数?ともヒナの姿がみたいものだと願っています。

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