でっきぶらし(News Paper)

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46号(1985年08月)2ページ

良母愚母 第7回

 連日、暑い日が続きます。真夏日、熱帯夜が折り重なれば、いささかグロッキー気味になり、何をするのもいやになってしまうくらいです。でも、周囲を見渡してみると、バテているのはほんの1部。
 
 燃える暑さは、むしろ生命が躍動する季節です。わざわざ野に山に足をのばさなくとも、いろんな色や形をした生き物に数多く出会えます。昆虫は、その中でも最たるものでしょう。
 蝶やとんぼに多少の関心のある私自身、わくわくする衝動を隠し切れません。ゆらめく陽の光を楽しむかのように、その数は春に比べてぐっと増してきます。特に大型のアゲハチョウが動物園およびその周辺において目につきます。
 いったいどれぐらいの蝶がいるのか、あるいは甲虫やかみきり虫やとんぼのたぐいで、どういったのがいるのか、動物園を動物が飼われているだけの場として捕えるのではなく、足元の自然として探訪したいと思うことがあります。これも、少々夏の熱気に冒されているせいでしょうか。

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