でっきぶらし(News Paper)

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52号(1986年07月)16ページ

開園以来の動物 フラミンゴ

 日本平動物園も開園して早くも17年近くになろうとします。人の17才なら青春の真っ只中に入ってゆこうとする年齢ですが、動物では例外はあるものの、概して若くはありません。
 開園時にやってきた動物にとって17年は、あまりにも重く長い歳月です。ましてやそれ相当の歳をとってやってきたとなれば、そう生き永らえていられるものでもありません。
 開園以来といえる動物は、数えられるぐらいに減ってしまいました。しかしながら、そんな中でフラミンゴは、すこぶる中身の濃さで開園以来を誇っています。チリーフラミンゴの5羽、ベニイロフラミンゴの8羽もが健在なのです。他に一緒に暮らしているのも開園した直後にやってきた個体で、そうでないのは彼ら彼女たちの二世という訳です。
 あでやかさに目を奪われるも、あまりにも細く長い脚は、いかにももろく折れそうに見えます。が、見た目とは大違いの丈夫さです。今までに病死した個体もごくわずかで、今年だって二世誕生は大いに期待できるぐらい、彼ら彼女たちは元気にはつらつとしています。

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