でっきぶらし(News Paper)

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53号(1986年10月)3ページ

動物園こぼればなし◎マメツゲは花ざかり

 正面玄関から入園すると、最初に出会う動物達が、3種38点からなるフラミンゴ達です。
 ウスベニ色した美しいフラミンゴは、採食したり追いかけっこしたり羽づくろいをしたり、いろいろな動きをみせながら愛敬をふりまいています。
 フラミンゴ池の前はマメツゲの花壇になっており、マメツゲは270本ほど植えられ全長約38mにもおよび、幅は2m余りで、上下2段からなっています。
 5月に入ると花壇の手入れをする時期です。この頃になると、どこからともなく実にたくさんのハチ達が集まってきます。作業中に時折刺されることもありますが、働くことの好きなハチ達は、フラミンゴを御覧になっているお客さん方に、全く関心を示すことなく、ただ蜜を吸う事に精を出しています。
 よくみるといやはや実にたくさんいます。ハチの他にアリやハエなどが群がって、とても忙しそうです。
 10日程もするとハチ達は、蜜を求めて少しずつ移動をするようです。残ったわずかなハチ達はハエやアリに負けじと活発に動き回ります。
 また、除草時に必ず姿を見せてくれるのはミミズです。さも迷惑そうに大暴れしながら土の中に入っていきます。
 鳥の仲間ではキジバト、スズメ、ゴイサギなどを見かけます。
 みんな友達で、みんなで春を謳歌しています。「自然ってほんとうにいいですね」と。
(飼育課員 川畠 実)

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