でっきぶらし(News Paper)

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53号(1986年10月)4ページ

開園以来の動物 ヒョウのゴロー

 最初の連れ合いを失ったのは、3年以上も前。そう間を置かずに若い雌がやってきて、その新たな連れ合いとの間にも子をなし得たのは、昨年9月のことです。
 さあ、これで以前のようにちょくちょく楽しいニュースにありつけるなと思っていた矢先、どうも最近具合がよくないと、楽しいどころか暗いニュースが飛びこんできました。
 周囲から返ってくる言葉の「齢、もう齢だよ」には、ちょっと寂しい気もしますが、ゴローがやってきて何といっても17年の歳月が過ぎ去っています。老齢は覆うべくもありません。
 肉付きはそんなに悪くなく、まだ1度や2度ぐらいは生ませる元気はありそうですが、かつてのように激しく飼育係に向かってくる気迫は感じられません。
 長年の付き合いだけに、そんな衰えを見るのはやはりやるせないものです。昔のあの元気はどうした、とついはっぱをかけてみたくなってきます。

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