でっきぶらし(News Paper)

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55号(1987年02月)3ページ

開園以来の動物 カリフォルニアアシカ

日本平動物園で飼育されている唯一の海獣であるカリフォルニアアシカも、開園以来の動物のひとつです。しかも、雄1頭に雌2頭の計3頭もそうである点においては、この動物以外には見当たりません。
来園時は、まだ1才余りの幼獣であったので、繁殖までには5年の才月を要しました。が、その経過を語るのは少々どころかかなり気が重くなります。無事に育ったのは、今一緒にいる2頭を含めてもわずかに4頭なのですから、何といわずとも分かって頂けるでしょう。
さて、彼等の寿命ですが、推定ながら19才は長いといえるかどうか。飼育ハンドブックには、外国の動物園で28年、国内では上野動物園の26年11ヶ月余りの飼育記録があります。
真水で飼う故に眼が白濁し易い等の悩みを抱え、後からきた個体のほうが先に死んだりする中でよくここまで。本当に長寿といえるほどまで一日でも長く、親子夫婦の仲睦まじさを見せていてくれて欲しいものです。

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