でっきぶらし(News Paper)

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63号(1988年05月)3ページ

レンズから見た動物達「季節感を出すには・・・」

 季節感を写真で撮るなら、春は「桜」、秋は「紅葉」など、花や風景などでは比較的表現し易いように思います。しかし、これが動物を使って季節を表現するとなると、なかなかむつかしいものです。
 春らしい動物、秋らしい動物、すぐに「これだ!」という動物が思いつきません。その点、愛らしい動物は割りと写し易さがあります。強い日差しの中で水浴びしている様子を撮れば、いかにも「夏」らしくなります。
 水浴びでよく被写体になるのはホッキョクグマですが、本当に暑い日は陸で大の字になってぐったりしていることが多いものです。少し涼しいくらいの方がよくプールに入っています。
 シャッターチャンスは、あの大きな体がもの凄い水しぶきをあげて飛び込む時か、首についた水をブルンブルンとふって周りに飛び散らす時などですが、そんな瞬間をバッチリと撮ったなら、夏らしい清涼感に溢れる写真になること請け合いです。ただ毎度のことながら、カメラを持って行くとなかなかプールに入ってくれないものです。
(鈴木和明)

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