でっきぶらし(News Paper)

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72号(1989年11月)1ページ

一九八九年の話題を追って

 年末も押し迫った十二月二十八日に、ポニーが待望の出産。ふだんならさほど振り向かれなかったかもしれませんが、一九九〇年はなんたって馬年。その主人公が親子で見られるなんて最高じゃありませんか。まずは、担当者の努力に敬意を表します。
 一九八九年の最後の話題は、朗報中の朗報で締め括りまりした。が、当然のことながらこの一年、いい話題だけだった訳ではありません。
 数少なくなった開園以来の動物が更に数少なく、オランウータンの「テツ」が三月に急性心不全で、キリンの「フジオ」が十二月に尿毒症で死亡しました。一段と寒さが募る思いです。特にテツは、私が若い時の最高の遊び相手でした。
 出産に関しては、おかしな表現かもしれませんが、「豊作」だったように思います。中でもレッサ―パンダ、オオアリクイは、大いに注目を浴びました。
 昨年は二十周年、それを記念してのシロサイの来園も、なんたって大きな話題です。その他にも、ブチハイエナ、エンペラータマリンといった、興味をそそられる動物もお目見えしました。
 こうした数々の話題の動物、印象深く心に残ったものを選び、主観混じりで恐縮ながら紙面の許す限り紹介したいと思います。

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