でっきぶらし(News Paper)

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126号(1998年11月)13ページ

あらかると 「なぜ、死んじゃったの?」

 当園で飼育し始めてから、初めて繁殖したカピバラの子が残念ながら6月5日と12月14日にいずれも肺炎で死亡してしまいました。
 もともと暑いところに生息している動物ですから、寒さには弱い動物なのかもしれません。しかし当園を含めて他園でも寒さに対しての対策はあまり気にせずに飼育しているのが実情です。当園のカピバラのいる場所は、冬場になると午後2時前には日が陰ってしまってとても寒いので気の毒でした。
 そのため、室内にしかなかった赤外ランプを放飼場にも設置して、少しでも暖まってもらおうと思ったのですが、担当者の気持ちを無にするかのように、なかなか赤外ランプの下に入ってくれませんでした。また放飼場が川沿いにあるため、ベニヤ板を張り、風除けの対策もしました。しかし、そのかいもなく・・・。
 担当者としては、カピバラの子が死亡してしまったのは非常に残念で悲しいことなのですが、初めて繁殖に成功したということに対しては、非常にうれしく思っています。次は、同じような結果にならないように、寒さ対策も含め、もう少し考えなければならないと反省しています。担当者としても、またかわいいカピバラの赤ちゃんの姿を数?見たいので、カピバラにがんばって欲しいとエールを送っている今日この頃です。
(佐野彰彦)

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