でっきぶらし(News Paper)

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130号(1999年07月)12ページ

実習生からのおたより【2週間の飼育実習を終えて】

リバティペットカレッジ 中川麻里子
 私は8月10日から24日までの2週間、いろいろな動物の飼育を担当した。その体験から掃除の大変さと大切さを知った。
 まずはじめに、キリンのフンがコロコロしていたのが意外で、ゾウやバイソンのフンの大きさに驚いた。そのフンをスコップで取るのが難しく、重くてゴミ箱に持って行くまでに何度落としたことか。
 次にホースの使い方に苦労した。持ち方や押さえ方によって水の出方、水圧が違う。その違いを利用して、フンや餌の残りを排水溝に集める。飼育員さんがやっているのを見ると簡単そうでも、実践ではうまくいかなくて、顔にかかったりズボンがびしょ濡れになったりして、容易に集めることができなかった。
 また、ほうきやデッキブラシを使ったことはあるのに使い方が未熟で、道具を使うというよりも使われているみたいだった。ていねいに教えていただき、多少は上手くなったような気がする。また、掃除をする際に、フンの形や量、エサの残り具合をチェックする。フンの状態がその動物の体調のバロメーターとは知っていたけど改めてフンの重要性がわかった。
 そして、動物園同士で情報を交換し、種の保護や繁殖に努めていることも知った。こういう飼育員さんの陰の努力と苦労があってこそ動物園が成り立っているのだと改めて思った。
 長いようで短かった2週間、お役に立てたかどうか不安だ(かなり邪魔して仕事を増やした気がする)けれど、動物にまつわるエピソードや面白い話が聞けて、大変だったけど楽しい実習となった。
 最後にお世話になった飼育員の皆様、貴重な体験をさせていただき本当にありがとうございました。ここでの経験を生かしこれからも頑張ります。

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