でっきぶらし(News Paper)

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105号(1995年05月)1ページ

久しぶりにベビーラッシュ

 春は動物園にとって赤ちゃんが生まれたり、ヒナが誕生したりしてにぎやかな季節となっています。
 ところがこの3〜4年は、飼育している動物が高齢になって繁殖が少なくなったり、繁殖してもうまくいかなかったりして、さみしい春をむかえていました。
 しかし今年は久しぶりにベビーラッシュとなり、園内もはなやかな雰囲気が漂っています。
 まず小型サル舎をのぞいてみると、ワタボウシパンシェ、クロミミマーモセット、ピグミーマーモセットに赤ちゃんが誕生し、家族ぐるみの子育ての様子を見ることができます。
 中型サル舎では、ニホンザルに赤ちゃんが生まれました。この母親は昨年8月に保護されて、まだ成獣になりきっていない為、無事出産できるか心配していたのですが、6月5日朝、しっかり自分の胸に子を抱いている姿で出産が確認でき、ほっとしました。 
 続いて、ジェフロイクモザルの出産も、母親がめんどうを見てくれています。出産後一週間ほどして、父親に咬まれ子が奪われるアクシデントがあり、今現在は父親を彼女らから離し、母親が子育てに専念できるよう努めています。
 鳥たちにもたくさんのヒナが誕生しています。まず、ツクシガモやオシドリのヒナ達が、フライングケージの中で、所狭しと動き回っています。そして、上を見上げると、紅色をしたショウジョウトキの巣の中に黒かっ色のヒナが、親から餌をもらっている姿がみられています。
 当園の中心となる水禽池では、カナダガンが二つのペアから五羽ふ化しています。続いて5月12日にアンデスコンドルがふ化しています。親元で育ててもらおうとみていたのですが、昨年は途中で破卵してしまったので、今年は一卵目をとりあげ孵卵器に入れておき、ニ卵目を産んだ時に一卵目とすりかえて、抱卵期間を短くしてみようと考えていました。
 ところが、すりかえる直前に二卵目が割られてしまったので、残念ながら一卵目の卵は孵卵器のなかでふ化したのです。人工育雛は順調にいっています。
 熱帯鳥類館では、カンムリシロムクが当園で初めてふ化し、無事ヒナは巣立ちすることができました。
 その他、フンボルトペンギンのヒナが三羽、そしてカリフォルニアアシカ、当園で四代目の赤ちゃんが誕生しています。
 数?、彼らに会いに来てください!!

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