でっきぶらし(News Paper)

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156号(2003年11月)7ページ

ノスリに感激!

 寒さが一段と厳しくなった1月のある日、ふと空を見上げると一羽の鳥が上空を旋回しながら飛んでいました。トンビ(正式にはトビと言います)かなと見ていたら、どうもいつも見慣れているトンビとはちょっと違います。「あれはノスリだ!まさか動物園でノスリが見られるなんて」と思わず心の中で叫びつつ、一人で興奮しながらずっと見上げていました。風邪に乗って翼を大きく広げ、悠々と大空を飛ぶその姿はトンビと比べてどこか威風堂々としていました。ノスリは猛禽類(ワシ・タカの仲間)で、大きさはトンビくらいです。鳥に詳しい先輩職員に尋ねてみると、冬場は山に餌となる小動物などが少なくなるので、餌場を平野部まで広げて人里近くまで飛んでくることがあると聞きました。普段、山の森林地帯に棲んでいてなかなか見ることができないノスリを、平野部のしかも動物園で見られるなんて本当に感激でした。また、この時期、ノスリ以外にも渡りガモや運が良ければアオゲラ(キツツキの仲間)などさまざまな野鳥を見ることができますので、暖かい格好をして冬ならではの動物園を是非お楽しみ下さい。なお、ノスリが現れる時間帯は午前10時頃か午後2時頃ですので、根気よく空を見上げてみてはいかがでしょうか。
(花崎 貴行)

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