でっきぶらし(News Paper)

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162号(2004年11月)1ページ

木漏れ日   溢れる園内

動物園に入ると正面に巨塔のごとくそびえ立つヒマラヤ杉の巨木、目の前のフラミンゴを見ていても圧迫感を感じてしまいます。
これらの巨木が太陽の光を遮り冬場などは三時頃から売店、キジ舎、そして中型サル舎の陽が陰り始めてしまいます。寒さに大変弱いサル達はみんな身体を丸めたり、一ヶ所に集まり身を寄せ合ったりして寒さから身を守っています。 フンボルトペンギン池には毎年大量のヒマラヤ杉の枯れ葉や実(松ぼっくり)が落ち、採食の際餌と共に杉の葉を誤って飲み込んでしまい、食滞を起こす個体がいます。アシカ池ではユーカリの枯れ葉(コアラが食べられるユーカリではありません)が池の水質を変色させたり濁りを早めたりと悩みの一つでした。このため担当職員は秋頃よりタモ片手にプール内の枯れ葉を毎日こまめに取り除くのですが、翌日には昨日同様一面に枯れ葉が。
そこで、園内の環境整備の一環として今年度駐車場から正面ゲート、そしてクマ舎までの一区画の樹木の一斉剪定を行いました。病気で花が咲かない桜の枝木や、頭でっかちになり強風で折れたり電線に架かったりしていた樹木、小さなお子さんが少し背伸びをしなければ見れなかったフラミンゴ前の生け垣等大型の専用機械を使い、今まで手の届かなかった所まで整備が行われま した。見慣れた私達が見 ても驚きの一言です。
暖かな早朝には、もや が木々の中から木漏れ日 に照らされる光景はどこ となく心が癒されます。

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