でっきぶらし(News Paper)

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163号(2005年01月)6ページ

動物園実習だより

飼育実習を終えて
日本海洋科学専門学校 平野 紗恵子

実習を終え、また大阪での生活が始まり、騒がしかった動物園での出来事を懐かしく思います。当初予定していた実習期間は20日間でしたが、私の希望で一週間延長していただき、ありがとうございました。

実習では、餌の鶏頭にギョッとしたし、鳥の糞を頭に受けたり、ホースを踏んで転びそうになったりと、「うわあ!」と思うことばかりでした。普段触ることのできない動物に触ったり、ゾウのダンボのターゲットトレーニングをやらせていただいたり、とても嬉しかったです。

動物達の肌や毛の感触を肌で感じることができました。ゾウのシャンティとの2ショット写真では、私の笑顔は引きつっていました。臭いをかいで相手を探るのはゾウの習性だと判っていても、音もなく私の方に伸びてくる鼻がとても怖かったです。

どこの班に行っても歳を聞かれ、その度に「若いねえ」と言われましたが、子供動物園では子供たちに「おばさん!」と言われてしまい、ショックでした。「まだ19歳なのに・・・」と保母さんと苦笑いをしたりしました。

慣れないことばかりで疲れがたまり、実習が嫌になった頃もありましたが、それを乗り越えたら、毎日とても楽しくて休みがもったいないと思う程でした。それからの日々はあっという間に過ぎていってしまいました。徐々にスタッフの名前や担当動物もわかるようになり、まじめな話だけでなく、時には笑い話もできるようになって、とても楽しく過ごすことができました。

今回の実習では、とても貴重な体験をたくさんさせていただき、私にとって価値ある1ヶ月にすることができました。そして、私の目指すもの、やりたいことが少し見えてきた気がします。これから目標に向かって、精一杯の努力をしていきたいと思っています。幼い頃から大好きだった日本平動物園で学ぶことができてよかったです。約1ヶ月もの間、お世話になり本当にありがとうございました。

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