でっきぶらし(News Paper)

一覧へ戻る

« 167号の7ページへ167号の9ページへ »

167号(2005年09月)8ページ

博物館実習を終えて

静岡大学教育学部  岸田千賀子

 「手作りのものが多い!」「地域に密着している!」これが、私が日本平動物園に、実習に来てまず感じたことです。

 私は出身が 兵庫なので、日本平動物園に来たことは1度しかあり ませんでした。日本平動物園は、保育園児 や幼稚園児が 遠足として来園することが多く、実習中に 何度も多くの園児を見かけました。生涯学習の場として、動物園が利用されていることを実際に感じ、すばらしいことだと思いました。

 私は、学芸員の実習で10日間お世話になりました。実習中にフラミンゴの説明の展示物を作りました。今まで、ポスターを作った経験が無かったので、お客さんの目を引くような工夫をするということの難しさを知りました。完成したときはこれが、お客さんの目にとまるのかと思うと、うれしくなり、仕事の充実感も感じることができました。この経験から、日ごろなんとなく見ていた、ちょっとしたポスターなども、レイアウトや、色使いを細かくチェックするようになりました。

 また、ベンチや動物の名前が書いてあるパネルなどは、職員の方の手作りということを知り、驚きました。(私は今まで、専門の業者に頼んで作ってもらっていると思っていました。)各所に職員の方の苦労があるのだと知り感動しました。ハード面にお金がかかるので、ソフト面にはあまりかけることができないという現状を知りました。

 資料館の展示をお手伝いしたときには、掲示板の下に敷く板のカドを削り、お客さんが怪我をしないようにする、という工夫をされて、こんな細かいところにも、気をつけなければならないということも学びました。

 他にも、イベントのお手伝いや、ツアーガイドや動物病院の説明などをしていただき、飼育の係の方や、ボランティアの方、管理課の方には大変お世話になりました。

 今回の実習は、大学の授業で講義を受けているだけでは分からないことがたくさん学べ、充実した実習でした。職員のみなさん、本当にお世話になりました。ありがとうございました。

« 167号の7ページへ167号の9ページへ »

一覧へ戻る

ページの先頭へ