でっきぶらし(News Paper)

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171号(2006年08月)9ページ

飼育実習を終えて 

ルネサンスアカデミー専門学校 宮島 真弓

日本平動物園と聞いて私が一番に思い出すのは、ヒトの檻です。幼い頃、父と一緒におサルの真似をして写真を撮ったのがとても楽しかったのを覚えています。そんな思い出がある動物園で、自分が実習をすることが信じられなくて、とても楽しみにしていました。

私が実習の中で特に印象に残っているのは、動物と飼育員の方の絆の強さです。大型動物のゾウ、サイ、キリン、そしてバク。近くで見た時は、想像していたよりも大きくて少し怖かったです。しかし、飼育員さんの呼びかけに対して、近くに寄ってきたり、部屋に戻ってきたり。

バクのアスカ、ミライは足の治療をするために、飼育員さんがなでると「もっとなでて〜」と言っているように、すぐに寝転んでしまうのに凄く驚きました。なでられて気持ち良さそうにしている2頭はとても可愛かったです。

ゾウのダンボは、飼育員の中でも佐野さんの言う事をよく聞くと伺ってとても驚きました。そして、飼育員の方が「ゾウを僕たちは人と同じように見てるよ。」とおっしゃっていたのを覚えています。掃除が終わって、監視小屋で休憩をしている時も、動物の事を皆さんで楽しそうに話されていたり、私にニコニコ動物の事を説明して下さる皆さんを見ていて、私もとても楽しくなりました。
動物の事が大好きだという気持ちが、動物との絆を深めるのに一番大切な事だと私は思いました。
 
特に印象に残っているのは、ダチョウの飼育員の方が「子供がダチョウを見て『おいしそう』と言っていた」と聞かせて下さった事です。私は前に、子供が死んだ金魚を見て「リセットすれば生き返るよね」と言っていたのを思い出しました。その時、命の大切さが子供には分からないんじゃないかと、とても怖くなりました。

私は、日本平動物園で実習をさせていただいて、自分が将来やりたい仕事が分かったような気がします。私は、動物との絆を深めていき、動物の事をもっと知っていきたいです。それと同時に、子供や大人に命の大切さを教えていく人になりたいと思いました。

日本平動物園の職員の皆様、2週間いろいろな事を教えて下さってありがとうございました。憧れの飼育員の仕事を2週間する事が出来て、とても良い経験になりました。この経験は一生忘れません。優しい皆様を見て、日本平動物園が大好きになりました。また遊びに行きます。
 本当に皆様、ありがとうございました。

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