でっきぶらし(News Paper)

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173号(2006年12月)2ページ

【次世代へ命をつなぐ】 「ワオキツネザル編」

小型サル舎中ほどに、日向ぼっこの大好きなネコみたいな顔のおサルさん「ワオキツネザル」が2頭仲良く暮らしています。このサル達も絶滅が危惧されている希少なサルです。尾は黒と白の帯びが交互に輪をなしています。この尻尾をピンと立てて地上を歩く時は二本足歩行で歩くことがあります。

昭和50年に飼育を始め、54年には初めての繁殖があり、55年からは繁殖も軌道に乗り全国の動物園に嫁いで行きましたが、昭和62年を最後に繁殖は止まってしまいました。 このため新たな個体を導入し繁殖に努めてきましたが、平成16年には雌が糖尿病をわずらいましたが、半年あまりの糖病生活を乗り越え無事退院。

糖尿病罹患と14才という年齢、誰しもが繁殖を諦めていました。その日は突然訪れました。11月13日午後「胸に小さな子がしがみ付いてる〜?」と、驚きを隠せないような担当者からの吉報、やや肥満気味の雌でしたのでお腹を見ても、だれもが、まさか妊娠しているとは?19年ぶりの命の掛け橋誕生でしたが、3日後に残念ながら亡くなりました。

母親から乳が出ていないのが死因でした。しかし、まだ繁殖できることが判明したことは、これからの次世代への掛け橋はまだ期待できます。

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