でっきぶらし(News Paper)

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49号(1986年01月)6ページ

動物の食べ物(第一回)・コンドル

★コンドル

 雄と雌の仲の良さなら、隣のヒゲワシとは月とスッポンの差。寝る時等はぴったり寄り沿っています。以前、独身者が見ると妬けてくるのではと書きましたが、決してオーバーな表現ではありません。
 実績もあります。過去に人工ふ化、人工育すうでながら、三羽も育っています。自らの手でうまくかえし、育ててくれなかったことにはちょっぴり不満も残りますが、卵が有精であったからこそかえったのです。何もかも、こちらの注文通りには参りません。
 ふだん与えられている餌は、ヒゲワシと同じです。まあそれにせいぜい不定期のサバが与えられるところが、ヒゲワシと違うところでしょうか。
 死肉を与えているとでも思われましたが、映画やテレビで一部分だけを強調されると、どうしてもそんなイメージを抱いてしまうかもしれません。でも、彼等の食べ方を見ていると、やはり鮮度の高い肉のほうがはるかに好みます。
 かなり以前のことですが、その当時の担当者がフライングケージのギャング、ドブネズミを退治して、そのまま捨てるのはもったいないとコンドルに与えたところ、ふだんとは全く違う勢いで飛びつきました。バリバリ、ムシャムシャ、もう無心。本当に脇目もふらぬ食べかたでした。
 ところでひなのほう、どんな餌をどんな風に与えられているか御存知ですか。友の会の方なら、何度かそんな光景にお目にかかっておられるかもしれません。
 鮮度の高いことが絶対の条件です。肉よりも内臓をしっかり与えることが大切ですから、夏場等はより神経を遣わせられます。その作業行程は、話したくも見せたくもありません。行間を読んで御理解下さい。
 肉よりも内臓が大事?肉は単にたん白質です。内臓にはビタミンからミネラルが含まれています。重視するのは当然ですし、健康を維持する上でも、肉にそれらの栄養素を添加するより、自然な形で与えるほうが望ましいのです。
 そうして育て上げられた三羽のひな、個性は様々でした。やたら人懐っこいのがいたかと思えば、人見知りが激しく担当者以外にはやたら向かってくるのもいました。今は全て他の動物園へ預けられていますが、それぞれ元気にやっているでしょう。

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