でっきぶらし(News Paper)

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182号(2008年06月)5ページ

飼育実習を終えて

富士常葉大学 環境防災学科 環境防災学部 3年次
太田 百合恵 

私は、動物園の飼育員さんになりたく、約3週間実習をさせて頂きました。1日がとても早く過ぎ、何をやるにも・見るにしても、好奇心が湧く毎日を過ごせ幸せでした。本当に貴重な体験をありがとうございます。

私はこの実習の間に、さまざまな動物達と出会い、触れ合ってきました。生き物のお世話をするという事は、大小関係なく、どの動物も同じ様に大変であり、責任が重いという事を改めて感じました。
 
どの担当者の方々も、掃除をする際に、糞便の状態、血痕、餌の残り具合、誰が何匹食べたかなど細かくチェックし、体調異常を常に把握し、異常があれば獣医さんと共に、適切な対応を取っていました。命を預かるには、豊富な知識と、毎日の記録と観察力、そしてチームワーク、信頼がとても重要という事を学びました。

飼育員さんも獣医さんも、毎日が危険と隣り合わせですが、愛情を注ぎ、信頼関係を気付けているからこそ出来るお仕事だと思いました。動物とは言葉は通じませんが、常に声をかけ接する事で、信頼関係が築き上げられて行くのだと、会話という大切さも学びました。

また、お客さまに対しても、只、可愛いだけで終わって貰うのでは無く、動物の事を少しでも知って貰う為に、楽しくて分かりやすい触れ合えるイベントなどを実施し、お客様への見せ方を考えておられ、本当に動物とお客さまを大切に想っているのだと思いました。

今回の体験で、飼育という意味を私は甘く考えていた事が痛烈に分かりました。暑い日も寒い日も大変な肉体労働、妥協や気の緩みが命取りに成るという事など、多くの事を学び、貴重な体験をした事で飼育という重みを知りました。

同時に、飼育員になりたいと思う気持ちも更に強まり、本当に将来の仕事にしたいと思っています。まだまだ知らない事は沢山ありますので是非、また実習をさせて頂けたらと思っています。
本当にお世話になりました。

皆様から色々なアドバイスを貰い、親身に相談を聞いていただき、本当に感謝しています。ありがとうございました。私はとても素敵な出会いをしたと思っています。

これから暑い夏に向けて、不安定な天気が続くと思いますが、お体に気をつけて頑張って下さい。ありがとうございました。

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