でっきぶらし(News Paper)

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186号(2009年02月)3ページ

さよならエンジェル

ライオンのエンジェルが、1月11日、老衰(肝機能不全)で亡くなりました。

1990年に富士サファリパークで生まれ、2000年に日本平動物園へやってきましたが、10歳年下の夫のキングとは、本当に仲良しでいつもそばに寄り添っていました。

2007年の夏に体調を崩し1週間も餌を食べなくなり、2ヵ月もの間、補液や注射の毎日の入院生活をしましたが、なんとか乗り越えキングの元へ戻って行きました。

しかし、今年1月になってめっきり寒くなってから、とたんに食欲がなくなりだし、大好物のウサギにも手を出さなくなってしまいました。

そこで、麻酔をかけ動物病院に入院しましたが、治療のかいなく死亡しました。解剖してみると、すでに体中に腫瘍が広がり、肝臓も手に取ると崩れてしまうようなボロボロの状態でした。

エンジェルの死が一番ショックだったのはキングでした。エンジェルが入院した後、毎日キングがエンジェルを探している姿があり夕方寝室に入っても元気がなくいつものように威嚇する姿もなくなり、餌の食べも悪くなってしまいました。

この2頭の絆の強さを改めて感じました。キングが、早く立ち直ってくれることを願っています。

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