でっきぶらし(News Paper)

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68号(1989年03月)4ページ

あらかると・アメリカバイソンの角が再生した

★アメリカバイソンの角が再生した

 シカの角は毎年落ち、また新しい角が生えてきます。しかし、ウシの角は一生落ちることはありません。また何かの事故で取れてしまうと二度と生えてくることはありません。と自信を持って説明してきました。
 ところがどっこい、なんて言っている場合ではないのですが、その常識となっている筈の”ウシの角”がなんと一度抜けたのにも拘らず、再び生えていたのです。「そんなバカな」とお思いでしょうが、事実は事実なのです。
 以下、飼育日誌より。
 昭和五十八年十月二十六日、アメリカバイソン・メス「ナオコ」生後一年五ヶ月が、放飼場にある鉄製の雑草入れに誤って右角を差し込み、無理にひねった為か角のサヤが根元から取れてしまう。角が取れた跡は、骨がむき出しになる。
 昭和六十一年十月二十九日、ナオコ、今度は左角を同じように取ってしまう。今まで角の大きさがかなり違っていたのが、左右同じように小さくなる。
 平成元年三月四日、ナオコがまた右の角から多量に出血しているので、辺りを探すと、以前に抜けた角より更に大きく成長した角が落ちていた。
 信じられませんが、角が再生していたのです。皆さんは、以上の事をどうお考えになりますか?
                                           (鈴木 和明)

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