でっきぶらし(News Paper)

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229号(2016年04月)1ページ

新しい仲間たち/フィッシャーカメレオン

『新しい仲間たち』

 夜行性動物館に、福岡市動物園からヤマアラシ♂が仲間入りしました。また、日本モンキーセンターからレッサースローロリス♀とナマケモノ♀5歳がお嫁入りし、小型サル舎にもシロガオマーモセット♀6歳がお嫁入りしました。ヤマアラシは前にいたおじいちゃんオスに比べてとても若いので、肌はピチピチ目はキラキラと若々しい顔をしています。もちろん中身も若いようで、おじいちゃんヤマアラシが新しい飼育員でも鷹揚と広い心で受け入れてくれたのに対し、新人ヤマアラシは飼育員への警戒をあらわにし、自慢の針をこちらに向けてくるそうです。日本平動物園にいるアフリカタテガミヤマアラシは、ヤマアラシの中でも体が大きく、針も太い種類ですので、実物を見ていただくと、飼育員の苦労を想像していただけるかと思います。ナマケモノは、「今いるオスに比べて2倍はあるんじゃない!?」と言われるほど、体格のいいメスです。展示場で2頭を比べてもらうとすぐにわかると思います。でも、この子の場合は注目してほしいのは顔です。とってもかわいいのです!動物も人と同じで個体によって顔のつくりが少しずつ違っています。新しく来たナマケモノはこんなにかわいいナマケモノがいるなんて…!と思ってしまうほど、かわいい顔をしています。いつも高いところにいて、顔を見せてくれる機会はなかなかありませんので、午前のお食事の時間を狙って、是非ともナマケモノの顔を見に来てください。さて、同じくお嫁入りしたシロガオマーモセットですが、こちらはしばらくお見合いを行いますので、お客様の前に現れるのがいつになるのかはまだ分かりません。シロガオマーモセットは体長約20センチ、体重約250グラムの小さな体ですが、移動のための車に乗ってすぐにエサを食べ始めた豪胆だったそうなので、意外と早く皆様の前に顔を出すかもしれません。展示場にお知らせを出しますので、ぜひチェックしてくださいね。


『フィッシャーカメレオン』

 実は昨年からは虫類館に新しくカメレオンがお目見えしていました。初めての展示で、お客様にどう反応するか分からなかったため、大々的に発表はせずに様子をみていましたが、こちらの心配をよそにもりもりご飯を食べ、元気に過ごしてくれています。
 フィッシャーカメレオンはかっこいい2本の角が特徴です。また、キョロキョロと左右非対称に動く特徴的な目だけでなく、他のは虫類とは違う独特の指の形も見どころです。この指は、木にしがみつきやすいようになっています。カメレオンのいる部屋は、小さなお子様でも見やすく、間近でその姿をご覧いただくことができますので、ぜひよーく観察してみてください。また、その日の天気など環境によって体色が変わります。日光浴させているところを運よく見つけた時は、日が当たっているところと当たっていないところの色の違いがはっきり分かるはずですので、見比べてみてください。


飼育係  中村 あゆみ

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