でっきぶらし(News Paper)

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231号(2016年08月)8ページ

スポットガイドだより②『6月19日モルモット』

 6月19日13時30分より、モルモットのZOOスポットガイドを行いました。ふれあい動物園でモルモットの抱っこやタッチをしていると、お客様から「あ!耳の短いウサギだ!」「おっきいハムスターだ!」となかなかきちんと覚えてもらえていないモルモットたち…見た目は寸胴でウサギよりも少し硬い毛をしています。モルモットの正式な和名は“テンジクネズミ”、英語では“ギニアピッグ(ギニアの豚という意味)”ですが、モルモットはアルゼンチンなどの南米に生息していた動物で、「天竺」のネズミでもなく、「ギニア」も「豚」も関係ない動物です。
 ではどうしてモルモットという名前がついたのか…?それはモルモットを発見した人がマーモットというほかの動物と間違えてしまったことが原因でした。現在では完全に家畜化されたため、野生のモルモットをみることはできませんが、彼らの先祖は群れで生活し、野草や果物、野菜などを食べていたそうです。動物園のモルモットたちも野菜や果物は大好きですが、それ以外にも乾草やペレット(モルモット用のごはん)を食べて生活しています。
 タッチコーナーや青いプラスチック製の箱に入っているモルモットたちを見ると、たいてい隅っこで体を寄せ合っているので動いている様子を見たことがある人は少ないかもしれません。そのせいで(?)モルモットのふれあいコーナーはウサギの抱っこやタッチコーナーよりも比較的空いています…。臆病でよく隠れているモルモットですが、実はとっても感情表現豊かな動物なんです!撫でられて気持ちが良い時や仲間とお話しする時は「ぷいぷいぷい…」と鳴き、怒っているときは顎を「カツカツカツ!」と鳴らします。ごはんが欲しい時やもうすぐごはんの時間かなー?と思った時には「キューイーキューイー」と大きな声でアピールしてきます。それに体のつくりも意外と面白いんです!前足の指の数は4本なのに後ろ足の指の数は3本。うんちの形で性別もわかっちゃいます(メスのうんちはまっすぐですが、オスのうんちは曲がっています)。まっすぐの毛並の品種(イングリッシュ)やくるくるした巻き毛の品種(アビシニアン)、頭にちょんとつむじがある品種(クレステッド)など、見た目もいろいろで個性的です。今度ふれあいコーナーに来た時には、ぜひモルモットの体や表情にも注目してみてくださいね!また、ZOOスポットガイドにお越しいただいた約20名のお客様、ありがとうございました!

(飼育係  大谷 舞)

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