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スポットガイドだより 6月4日 フンボルトペンギン
6月4日(日)にペンギンのスポットガイドを行いました。当園では、フンボルトペンギンという種類のペンギンを22羽飼育しています。フンボルトペンギンはお腹に黒くて太い線が1本あり、目の上にピンク色の部分があるのが特徴です。でも、ペンギンたちをよ~く見てみると…あれれ?模様が違うペンギンが3羽紛れているよ?違う種類のペンギンかな~?と、間違われてしまうことも多いのですが…、実はこの3羽は子供のフンボルトペンギンなんです!昨年の3月と、今年の1月と4月に生まれた子供たちです!子供といっても、体の大きさは大人と変わりません。
フンボルトペンギンは生後3ヶ月ほどで大人と同じ大きさまで成長し、水中を上手に泳ぎ回ります。ペンギンは1年に1度、体中の羽が抜け替わります。羽が抜け替わることを換羽(かんう)と言い、換羽を2回することで大人と同じ模様になります。生まれてから1回目の換羽までは、フンボルトペンギンの特徴である、体の模様と目の上のピンク色の部分がなく、全体的に青みがかった色をしています。2回目の換羽までは、目の上はピンク色になりますが、大人より体の模様が薄いです。子供たちは好奇心旺盛で、行動もかわいらしいので、是非探してみてくださいね!!
さて、スポットガイドを行った日は、6月にもかかわらず、日差しがジリジリ…「ペンギンさんたち、暑くてかわいそうだね~」という声も聞こえてきました…!ペンギンと言えば、冷た~い氷の上に住んでいるイメージですよね!もちろん、寒い南極に住んでいる種類のペンギンもいますが、実はフンボルトペンギンはサボテンが生えているような、温かい地域に住んでいるんです!年間を通して20℃以上のチリやペルーの海沿いに住んでいます。目の上のピンク色の部分は、肌が露出していて、体の熱を逃がす構造になっているんです。
このようにフンボルトペンギンたちは暑さには強いのですが、最近では地球温暖化の影響で海水温が上がり、餌にしている魚が冷たい海へ行ってしまい、ペンギンたちは餌が取れずに死んでしまったりしています。フンボルトペンギンは絶滅危惧種に指定されています。このデッキブラシを読んでいただいて、少しでも野生のペンギンたちが置かれている状況に興味を持っていただければ嬉しく思います。まだまだ暑いですが、クールビズにご協力をお願いします!
(飼育係 江林 奏絵)