でっきぶらし(News Paper)

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245号(2018年12月)10ページ

スポットガイド 小型サル

 過ごしやすい秋の日曜日、小型サル舎でスポットガイドを行いました。小型サル舎では、11種類45頭のサルを飼育しています。すべてのサルについて話し出すとすごく時間がかかってしまうので、今回はそのうちの「キツネザル」と「サキ」にスポットを当てました。まずは、見たことのある方も多いと思われるワオキツネザル。名前の「ワオ」はビックリの「Wow!」の意味ではなく、「輪」の模様が「尾」にあるという意味です。ワオキツネザルの世界ではメスが群れのリーダーで、当園でも母親のオリーブが一番権力を持っているようです(我が家と同じだな~と呟くお父さんたち・・・ドンマイ)。そしてお隣は同じキツネザルの仲間のエリマキキツネザルがいます。大きな声で鳴くのが特徴で、この鳴き声で遠くにいる仲間とコミュニケーションをとります。そのため、1頭が鳴き始めるとたちまち大合唱が始まり、通りがかるお客様をびっくりさせています。
 サキはヒゲサキとシロガオサキですが、実はこの2種、どちらも国内で飼育している動物園はとても少なく、なかなか見ることができません。とくにシロガオサキはメスが当園の1頭のみで、将来的に国内では見られなくなるかもしれません。白い顔をしたオスとは対照的に少し地味な見た目のメスで、灰色のまだら模様で木と同化していますので、頑張って見つけてくださいね。またヒゲサキも国内ではレアな動物ですが、当園では繁殖が順調で元気いっぱいの仔ザルも見られます。
 最後にサルたちにおやつをあげて採食観察の時間にしました。リンゴを手で持って食べる姿は可愛らしく、お客様にも喜んでいただけました。
(川合 真梨子)

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