でっきぶらし(News Paper)

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247号(2019年04月)1ページ

ピューマの赤ちゃん誕生!

 ピューマのベガが1頭の赤ちゃんを出産しました!日本平動物園でのピューマの繁殖は8年ぶりです。ピューマは国内での飼育数が17頭しかいないため、国内の個体だけで種を維持していくことはとても難しく、このまま高齢化が進んでしまうと、将来日本の動物園ではピューマを見ることができなくなってしまうかもしれません。そこで日本平動物園では、クラウドファンディングの手法を取り入れたふるさと寄付金によって新しくピューマのペアを海外から導入することになり、昨年6月に雄のアルタイルとベガが来園しました。2頭はすっかり猛獣館の人気者となり、ペアで仲良く過ごすなか、早くも待望の第一子誕生となりました!
 2月7日の早朝、ベガは赤ちゃんを口にくわえたまま、寝室として使用している室内展示室の中を歩き回っていました。飼育員が産室へ移そうとしましたが、室内展示室から動こうとしないため、そのまま室内展示室を暗く目隠しして様子をみることになりました。ベガが赤ちゃんを舐めている様子や授乳をする様子を部屋に設置したビデオカメラで確認し、しっかりと子育てをしている姿を見た飼育員は一安心。赤ちゃんはベガのお腹付近で動いているのが何度も確認されましたが、生後12日を過ぎた頃から動きがさらに活発になり、生後19日目のビデオではベガの後をついて歩く様子が映っていました。生後22日目の昼頃に巣箱の外へ出て、じゃれあう様子も見られました。その後は巣箱から出てくる回数が増えましたが、すぐに巣箱の中へ赤ちゃんを戻してしまいます。まだまだよちよち歩きですが、とても元気に成長してくれている赤ちゃん。ベガのお母さんっぷりにも期待できそうですね。このでっきぶらしが皆様のお手元に届くころには、親子の姿をご覧いただけているかもしれません!これからの成長がとても楽しみですね!

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