でっきぶらし(News Paper)

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253号(2020年04月)1ページ

は虫類館期待のニューフェイス

 冬も終わり、少しずつ暖かい日が増えて日本平動物園にも春が訪れようとしています(この記事は3月に書いています)。最近の動物園での出来事を簡単に紹介したいと思います。

 まずは私の担当するは虫類館からニュースをひとつご紹介!は虫類館1階の熱帯ゾーンの展示に新しくグリーンイグアナが仲間入りしました。水棲ガメがいる大きな水槽のすぐ隣に展示しています。実はこの場所、元々、長年グリーンイグアナを展示していたのですが、以前のグリーンイグアナが病気で亡くなった後はインドシナウォータードラゴンを展示していました。ですがウォータードラゴンが高齢になったということもあり、バックヤードへ引っ越しをしてもらい、その空いた部屋に2月に来園したグリーンイグアナを展示することになりました。

 ここでグリーンイグアナのことをちょっとだけ解説。グリーンイグアナは大きな体に少々イカツイ顔、この見た目なら間違いなくワイルドな肉食って感じがしますよね。は虫類館にはイグアナ以外にも様々なトカゲたちを展示していますが、多くがコオロギなどの昆虫を食べています。つまり肉食なんです。野菜、果物とコオロギ、セットで食べるトカゲもいます。ですがこのグリーンイグアナはなんともびっくりの草食です。昆虫などは食べず、野菜と果物だけを食べます。トカゲも見た目にはよらないってことですね。
 
 以前のグリーンイグアナはすごくおとなしい性格でしたが、今度の個体はかなり神経質で大きな音などでびっくりして走り回ってしまいます。個体によってこうも性格が変わるのかと手を焼いていますが、いち早く新しい生活に慣れてもらえるよう頑張りたいです。ぜひは虫類館に新しい仲間を見に来てください!(ガラスなどはたたかず静かに見守ってください)。

(片野 孝太郎)

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