257号(2020年12月)2ページ
ソラ君、ありがとう
10月12日、ゴマフアザラシのソラ(オス)が亡くなりました。15歳でした。ソラは2005年に旭山動物園で生まれ、2010年に来園しました。名前の由来は、晴天の日に生まれたから。猛獣館299の円筒水槽を気持ちよさそうに泳ぐ姿で私たちを楽しませてくれました。ソラは目がまん丸で、その表情に癒された方もたくさんいると思いますが、一緒に暮らすソウヤとシズをしっかりまとめ、トレーニングにもきちんと取り組むしっかり者のリーダーでした。エサの時間になると、飼育担当者がくる扉の前で待っているほど食欲旺盛なソラでしたが、亡くなる5日ほど前からトレーニングにも寄って来なくなり、2日前からほとんどエサを食べなくなりました。職員総出で猛獣館299からバックヤード棟へ運び治療を行いましたが、夕方18時過ぎ、飼育担当者と獣医師に見守られる中、眠るように息を引き取りました。死因は肺出血でした。その日もまた、青空がキレイな秋晴れの日でした。
ご冥福をお祈りいたします。今まで大切にしていただき、ありがとうございました。
(横山 卓志)