でっきぶらし(News Paper)

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265号(2022年04月)8ページ

スポットガイド アクシスジカ

 1月16日(日)13時30分から草食獣舎前にてアクシスジカのスポットガイドを実施しました。再び新型コロナウイルスが蔓延し始めた影響で参加人数を限定しての実施となりましたが20名ほどの来園者の方がガイドに耳を傾けてくれました。まず生息地や野生での暮らし方、天敵となる動物等を説明し、次に動物園の個体、普段与えている餌の種類等の紹介をしました。日本にもシカが生息していることを説明し、住んでいる地域によって呼び名が変わる事、北に生息しているシカの方が体格が大きいことを説明しました。

 近年日本では野生動物による自然荒廃が深刻化し、貴重な植物を食べてしまっている代表的な動物がシカであること、守らなくてはいけないものではあるけど適正頭数を維持するためには、ある程度の頭数の調整や管理が必要であることを理解してもらいました。日本のシカは体の斑点が冬毛になると消えてしまうのに対し、アクシスジカは1年中体の斑点が消えないことで世界一美しいシカと言われている所以を紹介しました。シカの特徴である角については、実際に落角した角を用いて仕組みや役割、また角が完成するまでの過程を説明し、年に1回角が生え変わる説明をすると初めて知ったという方もいました。また、シカとウシは同じように角があるのに全く違う構造であることもバーバリシープの頭骨を使って説明しました。

 角を持つ草食獣でも種によって生え変わるもの、角が曲がったりねじれたりしているもの、伸び続けるもの、人間の爪や髪の毛に近いもの等いろいろタイプがあることには興味深く聞いていただき質問が出ることもありました。

(佐野 彰彦)

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