でっきぶらし(News Paper)

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268号(2022年10月)5ページ

ベストパートナーNO.2

 ふれあい動物園担当の高田です。よろしくお願いします。前回のでっきぶらしでルリコンゴウインコの「ヴィヴィ」のことを書きましたが、今回もバードフライトの続きを書きます。ヴィヴィは何とかバートフライトが出来るようになりました。(ただヴィヴィを女性飼育員の手から私の手に移す時はしぶしぶ移ります。先日はヴィヴィの機嫌が悪くガチ咬みをされました。まさに血のにじむトレーニングです。)

 次に行うトレーニングは、ハリスホークの「シオン」になります。その前にシオンを簡単に紹介します。和名モモアカノスリ、英名ではハリスホークと言います。皆さんにはハリスホークの方が他の動物園のバートショーで、活躍しているので馴染み深いと思います。ハリスホークはタカ目タカ科の猛禽類の一種になります。北米から南米に分布していて、2羽~6羽の群れを形成し、群れで獲物の狩りを行います。飼育下でも人間を仲間と認識できるそうです。そのため日本ではバードショー、鷹狩りで活躍しています。

シオンを飛ばすためのトレーニングは簡単に説明すると3つになります。
①据え回し(すえまわし)。
②シオンをキャッチする。
③シオンの動きに合わせて飛ばす。
の順番で行います。

①据え回しですが、グローブをはめた腕を地面と水平にしてシオンを乗せ、腕の部分は動かさずに立ったり、歩いたりを30分~60分ぐらい行います。これはシオンに顔を覚えてもらい、グローブの上に慣れてもらう為に行います。(シオンを乗せて20分過ぎた辺りから、腕が疲れてきます。途中で餌を与えますが、餌を与えないと大きな鳴き声でキレています。)②のシオンをキャッチするは、バートフライトで飛んでくるシオンをキャッチする練習です。止まってもらうために片方の手にピンセットで餌を持ちます。(シオンは飛んでくる時は興奮していますが、ご褒美のエサを与えた後は塩対応の顔をしています。)③シオンの動きに合わせて飛ばすことですが、シオンが飛びやすいように動きに合わせて腕を振ります。(シオンに合わせて腕をふらないとふれあい館の梁の上に飛んで行き、戻って来ない時もあります。)

 シオンは上記の順番でトレーニングを行い、なんとか飛ばせるようになりました。(本当に飛ばせるだけです。)まだまだ絶賛練習中ですが、またいつの日かシオンと私のバードフライトの公開を楽しみにしてください。(本当にいつになるのか・・・。)またコロナ禍で休止していたバードフライトはヴィヴィと、アフリカワシミミズクのイージーだけで再開しましたので機会がありましたら是非見に来て下さい!よろしくお願します。
                        
(高田 正樹)

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